health

メンタル治療の方法

医薬品

メンタル不調の治療

人手不足などで長時間労働となり、メンタルヘルスに不調を来たし、うつ病を発症する人が年々増加しています。うつ病にもっとも効果があるのは休養です。うつ病に対する社会の認識や理解も進んでいて、休職制度などを整備している会社もあります。しかし、休職制度などは大企業に限られてきますし、制度があったとしても、様々な事情で利用しにくい状況もあります。このため、心療内科医などの専門医の診察を受けて、その指導の下で治療する必要があります。認知行動療法などもありますが、投薬治療が一般的です。うつ病は、セロトニンやノルアドレナリンなど人間に幸福感をもたらしてくれる神経伝達物質が減少することで引き起こされます。従って、これらの物質が脳内に満ち足りているようにすることが薬に期待されます。セロトニンやノルアドレナリンが取り込まれることを阻害することで、脳内のセロトニンやノルアドレナリンの量を増やす仕組みになっています。すなわち、神経細胞から脳内に放出されたセロトニンやノルアドレナリンが神経細胞に再び取り込まれるのを阻害して、セロトニンやノルアドレナリンが増えるように作用します。これにより、意欲や活力がスムーズに伝達できるようになり、回復させることができます。従前の薬では、セロトニンやノルアドレナリン以外の物質の取り込みも阻害していましたので、これが副作用をもたらす結果になっていました。しかし、開発、改善が進んで、現在では、脳内物質を限定して作用させることが可能になりました。このため、副作用の頻度や程度も抑えることができるようになってきました。一方で、抗うつ薬は、効果が出始めるのがゆっくり現れてきます。即効性がある治療ではなく、効き始めるまでに2週間から4週間くらいの期間がかかります。このため、服用してもすぐに症状が軽減されないからと言って、自分の判断で服用をやめることは非常にリスクが高くなります。副作用が先に出始めるケースもありますが、効果が出るまでには時間がかかることを理解して、主治医と十分に話をすることが必要です。また、症状が治まったからと言って、勝手に薬の量を減らしたり、飲まなくなるのも、再燃につながります。症状が落ち着いているのは、\抗うつ薬が効いているからであって、寛解するまでは主治医の指導に従う必要があります。抗うつ薬がくせになるのではないかと心配になることもありますが、依存性はありませんので、主治医の服薬指導を守ることが大切です。うつ病の治療には長い期間が必要です。焦ることなくというのは実際難しいのですが、主治医の指示を完全に守ることが、回復に向けての早道となります。薬代や病院代も心配になりますが、地方自治体に申請をすると、通常の3割負担から1割負担に軽減してもらうことができます。また、確定申告で医療費を控除してもらうこともできますので、いろいろな制度を活用して、長期の治療に備えることが重要です。また、アルコールを摂取すると、薬の効果が増加してしまいますので、服用している時は飲酒についても十分に気をつける必要があります。